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- 『てんかんとは?』を症状の視点で説明します
- てんかんの様々な症状を詳しく紹介
てんかんの症状
けいれんする病気はてんかんとは限りません。
また、よく似た症状でもてんかん発作と関連のある症状と全く異なる場合があります。
「突然けいれんした、てんかんでは?」を主訴として病院を受診するケースはよくあります。
実際、紛らわしい症状・病気が多く存在しています。
その病気にあった治療をすることが大切ですが、よく似ているがゆえに医師が誤った診断、はっきりしないと不安が消えない患者さんに説明して、「てんかんではない」「てんかんの可能性がある」「様子をみましょう」などの言葉だけでは「う~ん」「何で?」という疑問に納得できる答えになっていません。
けいれんのない症状もてんかんと紛らわしい病気があり、これをどう診断するかで「薬の効果がないてんかん」、「いつまでたっても治らない」と悩みや不安が大きくなります。
本人も自分の発作が何か分からずに、いろいろな体の不調をてんかん発作だと思い込んでいることも少なくありません。
てんかんの診断には、問診が非常に重要なのですが、問診にじっくり時間をかけて診察する医師と脳波検査・画像検査の結果に頼りがちな医師がいます。
てんかんには脳に全く異常のない特発性のケースが多いです。
あいまいな回答や間違われないように、適切な治療を受けられるように、何が紛らわしい症状か、てんかんとの関係について知っておきましょう。
てんかんの症状『めまい』
めまいもてんかんの症状の一例として挙げられています。
- 立ち上がった瞬間にクラッとする
- 目の前が暗くなる
- 耳鳴りと一緒に揺れるような感覚
- 時にはめまいと一緒に、手の震えや全身のけいれんにいたる
めまいがしたら、安全な場所で安静にすることが大切です。
日常生活での注意点として、お酒を飲みすぎることなく、きちんと睡眠時間を確保して規則正しい生活を心がけましょう。
それがてんかんの予防につながります。
てんかんの症状『失禁』
昔、てんかん大発作と呼ばれていた、全般性けいれん発作(全般性強直・間代発作)の後に、尿や便を失禁することがあります。
これは、発作後体の筋肉は緩みきってしまいまうことによって起こるものだと考えられています。
てんかんの症状『よだれ』
てんかんとよだれについてここでは、3点触れておきます。
1点目は、『ローランドてんかん』です。
ローランドてんかんは小児期の代表的な良性てんかんです。
通常、成人になるまでには完全に治ると言われています。
ローランドてんかんは、口の周囲に異常な感覚があり、過剰のよだれなどの症状が現れるのです。
2点目は、『全般性けいれん発作』です。
発作が治まった際に、口から泡のようなよだれの症状が現れることがあります。
3点目は、犬のてんかんです。
犬の転換に関しては、「前兆」「発作中」「発作後」それぞれによだれの症状が現れることがあります。
- 「前兆」
- 発作が起こる数日から数分前によだれを垂らしたり、落ち着きがなくなります。
- 「発作中」
- 発作中にもよだれを垂らしたりすることもあります。
- 「発作後」
- 発作後にもしばらくよだれを垂らしていることが続いたりします。
てんかんの症状『暴れる』
全般性けいれん発作が起きると、普段ではありえない激しい動きや全身を突っ張らせて暴れることがあります。
発作中はものすごい力で全身を使って暴れることもあるので、発作後は筋肉痛になっていることがあります。
てんかんの症状『泡をふく』
てんかん発作で泡をふくのというのをよく耳にしますよね。
しかし、必ずしも泡を吹くというわけではなく、全般性けいれん発作後に、呼吸停止で口にたまっていた唾液が泡となり強く吹出されるためです。
唾液が強く吹出された空気と混ぜ合わされた為に泡立つらしいです。
てんかんの症状『いびき』
全般性けいれん発作後に、数分間いびきをかきます。
いびきをかきながら昏睡して5~10分後に目を覚ますか睡眠を持続します。
てんかんの症状『意識』
てんかんの症状として意識障害があるかで分類されることがあります。
全般性けいれん発作はほとんど意識障害が見られます。
それに対して、部分発作の単純部分発作にかんしては、意識障害が見られません。
皆さんは、てんかん発作は必ず意識障害が伴うものだと思っていたのではないでしょうか?
てんかんの症状『イライラ』や『怒りっぽくなる』
てんかん発作の前駆症状として、イライラや怒りっぽくなることがあるみたいです。
前駆症状に気づけたならなにかしらの対策ができそうですね。
例えば、前駆症状が出たら安静にしているとか。
てんかんの症状『大声』
前頭葉から起きる複雑部分発作では、大声を上げることがあります。
発作の持続時間は30秒以内と短いのが特徴です。
てんかんの症状『過呼吸』
てんかんの症状としての過呼吸ではなく、過呼吸により発作が誘発されることがあります。
それは、『欠神てんかん』です。
- 欠神てんかんの特徴
- 子供に多い
- 5~15秒の短い意識消失発作が起こる
てんかんの症状『癇癪(かんしゃく)』
てんかんの症状というか、性格として、癇癪もちといった性格になる可能性が多いと言われています。
でも、これはあくまでも可能性であって必ずしも癇癪もちになるというわけではないと思っています。
ストレスや疲労をため込まないことが重要ですね。
てんかんの症状『記憶障害』
記憶障害や物忘れは高齢者のてんかんによく現れます。
これは、高齢者に多くみられる症候性部分てんかんの『側頭葉てんかん』です。
側頭葉には記憶の中枢があるので、いろいろと特殊な形の記憶障害が起きます。
認知症と誤診される可能性があるので注意が必要です。
てんかんの症状『奇声』
症候性部分てんかんの『前頭葉てんかん』に奇声を発する症状が見られます。
- 前頭葉てんかんの特徴
- 夜間や起床時に起こしやすい
- ことばが急に出なくなる
- 奇声を発っする
てんかんの症状『硬直』
てんかんの症状としての硬直はみなさんなんとなく想像がつくのではないでしょうか?
全般性けいれん発作は、全身を硬直させて倒れて、全身が痙攣して、意識障害を起こしてしまいます。
てんかんの症状『呼吸困難』
てんかんの発作が15分以上続いたり、意識が回復しないうちに次の発作が始まったりすることを『てんかん重積状態 』と言います。
てんかん重積状態になってしまうと呼吸困難に陥る場合があります。
てんかん重積状態は、非常に危険です救急車で病院へ行きましょう。
てんかんの症状『しびれ』
手足のしびれに関しても前駆症状として挙げられることがあります。
てんかんの症状『チアノーゼ』
全般性けいれん発作が起きると呼吸が止まり、チアノーゼ(くちびる、爪(つめ)、皮膚などが青紫色になる状態)になる場合があります。
てんかんの症状『熱』
熱がないことがてんかんの特徴ですが、ここで紹介するのは、『熱性けいれん』です。
てんかんの中にも発熱が発作のきっかけになる場合があります。
それが熱性けいれんです。
子どものけいれんで最も代表的かつ遭遇しやすいのが特徴です。
てんかんの症状『まばたき』
欠神発作(小発作)は、動かずに素早くまばたきをするだけになったりします。
- 欠神発作の特徴
- 数十秒間にわたり突然意識がなくなる
- けいれんを起こしたり、倒れたりはしない
- 学童期や就学前に症状が現れることが多い
- 女児に多い
てんかんの症状『幻覚・幻聴』
側頭葉てんかんは、幻覚、幻聴、妄想、うつ状態などの、精神症状を伴う割合が比較的高いことが知られています。
妄想では、特に被害妄想が多いように思えます。
てんかんの症状『発汗』
単純部分発作には、汗が出たりもする。