偏頭痛の対処法としてツボを押す

唐突に襲ってくる偏頭痛。
その症状の特徴はズキンズキンと脈打つような強い痛みが起こる事にあります。
身体を動かすと頭にガンガン響くために、仕事や家事に手がつかなくなり、日常生活に支障をきたします。
しかも、起こる頻度が月に1、2度ならまだしも、週に2、3回も起こるとなると世を儚んでしまいます。

また、偏頭痛には前兆症状と言って…
眼の眼がチカチカする
視野が狭くなる
視野の一部に歯車のようなギザギザ下ものが見える

上記などの症状が起こります。
この前兆が5~60分ほど続いた後、60分以内に偏頭痛の激しい痛みが起こるのが一般的です。

そして、随伴症状と言って…
吐き気や嘔吐をともなう
音や光に対して敏感になる

上記のような症状が現れて偏頭痛の苦痛をより耐えがたいものにします。

偏頭痛を引き起こす原因は?

この厄介な偏頭痛の原因は何なのでしょうか。

残念ながら、21世紀になった現在でもその原因は確然としていません。
ただハッキリ言える事は、「頭蓋骨内の血管が何らかの理由で拡張して炎症を起こしているからである」と言う事です。

そして、頭蓋骨内の血管の拡張の誘因は2つ考えられています。

セロトニン原因説
脳内を流れる血液の成分である血小板から、セロトニンという血管収縮作用のある物質が放出されます。
脳内血管は一時的に収縮しますが、役割を終えたセロトニンが分解されて減少すると、反動で脳内血管が拡張します。
三叉神経節
顔面周辺には感覚を司る神経である三叉神経があります。
それが何らかの原因で刺激を受け、血管を拡張させる種々の物質を分泌します。
それによって血管が拡張します。

偏頭痛の対処方法は?

いずれにせよ、この誘因の引き金になるのがストレスや疲労です。
加えて、偏頭痛持ちが女性に多いことからホルモンバランスの失調が引き金になっていると考えられています。

偏頭痛に対する対処法としては、トリプタン系製剤がベストなのですが、これは病院の頭痛外来で処方されないと使えないですし、乱用すると薬そのものが頭痛の原因になりかねません。
また、高価(1錠1,000円! 3割負担でも300円)な薬なので財布が先に悲鳴を上げるかもしれません。

では病院の処方薬以外で偏頭痛の痛みを軽減する方法は、と言うとトリプタン製剤が製造される以前に行われた対象法があります。

基本方針としては拡張した脳内血管を縮小させて元に戻すことです。

安静にすること
光や音に過敏になりがちなので部屋を暗くして横になり得事です
できれば眠ってしまう
過敏な状態の脳を沈静化させることができますし、拡張した血管が元に戻ります
患部を冷やす
拡張した血管を収縮させるのにもっとも手っ取り早い方法です。
保冷パックや氷枕をタオル包みにして頭の下において横になることです。
保冷剤や冷却シートを額に当てても効果があります。

蛇足ながら、逆に血行を良くするストレッチとか入浴・温湿布などは逆効果です。
症状は確実に悪化します。

ツボは偏頭痛に効果アリ?

そして偏頭痛対策のもう1つの対処法としてツボを押す事です。
人体には128ヶ所のツボがあるということですが、なるべく見つけやすく、押しやすいツボを紹介します。

完骨(かんこつ)
両耳の後ろにある出っ張った骨(乳様突起)の下端、後ろ側のくぼみにあります。
右手指先を当てた場合は、頭を右に傾けて指に頭の重さがかかるようにし、指も上に押し込むようにします。
首全体をマッサージするとより効果があります。
偏頭痛を初めとするめまい・顔面神経まひ・不眠症などに効きます。
天容(てんよう)
下顎の角の後ろ側にあります。
天容のある筋全体をマッサージします。
偏頭痛だけでなく首や喉の痛みにも効きます。
外関(がいかん)
前腕上側の手首の関節の真ん中から指2本分くらい手前に位置します。
強く押します。
百会(ひゃくえ)
目の中間と左右の耳を結ぶ交点に位置します。
指で押します。
自律神経を失調を整え、頭痛・肩こり・めまい・耳鳴りなどに効きます。
合谷(ごうこく)
手の指をそろえたときに、親指と人差し指の間の筋肉の盛り上がったところ。
もう片方の親指を骨の真下にもぐり込ませるつもりで押します。
眼の疲れや肩こりからくる頭痛に効きます。
内関(ないかん)
手のひらを上に向けた状態で、手と手首の境目のしわの中央から手前に指3本分手前に位置します。
このツボは嘔吐感軽減のツボです。
嘔吐感とつながりのある不調(胃痛・乗り物酔い・二日酔い・しゃっくりなど)にも効果があります。

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