脳梗塞の入院期間

脳梗塞の入院期間はどのくらい?

もし脳梗塞になってしまったら、身内が脳梗塞になってしまったら・・・考えなければいけないことが一気に降りかかってきてしまうような気がしますよね。

その中の一つにどのくらい入院しなければいけないのか?という問題があるかと思います。

脳梗塞と一言で言っても、手術の術式によって、また障害の程度によっても入院期間は大きく異なります。
比較的障害が軽度なもので、症状も軽い場合や後遺症がほとんど見られない場合などで早期に退院できる場合は1~2週間程度かと思います。
一方、平均在院期間は3~4ヶ月と言われています。

また、手術を行った場合のほうが平均在院日数は10日程度長くなります。
高齢者のほうが在院期間は長くなり、再発も多い傾向がみられます。
反対に言うと、後遺症などが残っている場合でも、それ以上の長期入院は現在の医療制度上ではあまりすすめられておらず、一旦退院して、リハビリは退院後に行っていくというのが主流になります。

また、手足の麻痺といった運動障害が見られる場合や、ろれつが回らない、しゃべれなくなるといった言語障害が見られる場合は、退院後も継続してリハビリテーションセンターなどに通院する場合やリハビリ専門病棟に入院するという形態が考えられます。
医療側としてはリハビリ施設で入院形態をとると赤字になりやすく、そのような施設は少ないので、家でリハビリをしながら、継続的に通院施設にも行き、再発予防に定期的に検査を受けたり服薬を続けていくことが必要になります。

脳梗塞で入院したら考えなければいけないこと

3~4ヶ月も入院しなければならないことを考えると、心配になってくるのは入院費用、治療費用のこと。

入院費用は平均して1日2万5000円程度、3割負担であれば7000円くらい、が平均のようです。
高額療養費制度を利用すれば月額で最大30万円程度となりますが、総額100万~200万円程度の用意は必要になると考えておいた方がいいと思います。
基本的に脳の血管障害ということで手術代や薬代も高く、もしかしたら保険適用外の薬を処方する可能性もあります。
(もちろんその場合は医師から選択肢を提示され、自分で決定するという流れにはなります。)

また、手術が終わって、梗塞部位が再び開通したから終わりという病気ではなく、再発率も高く、生活習慣自体を大きく変えていかなければいけない病気でもあります。
手術によっては一生薬を飲み続けなければいけないという場合もあります。
また、リハビリに定期的に通うことが必要となったり、車いす生活になった場合には家のリフォームなども必要になる可能性があります。

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退院後、車イス生活になった場合はバリアフリーを考える必要があります。

まとめ

脳梗塞の平均在院日数は3~4ヶ月。
手術を行った場合は行わない場合よりも在院日数が長くなる可能性があります。
軽度の場合は数週間で退院できることもありますが、退院して完全に治ったと考えるのではなく、再発の可能性は常にあるということを意識し、生活習慣をあらため、きちんと薬を服用してうまく病気とつきあっていかなければいけません。
また、手足の麻痺といった運動障害や、しゃべれなくなるといった言語障害などは、退院後早期からリハビリを行う必要があります。
場合によっては、リハビリ施設に継続的に通院することや、日常生活の支障をなくすためにバリアフリーのリフォームなどが必要になることも考えておく必要があるかもしれません。

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