統合失調症には前駆症状というものがあります

統合失調症には前駆症状というものがあります。
それは、統合失調症の発症前に見られる異変の事です。
うつ病は夜眠ないのが最も重要なサインです。
それは一般知識として、多くの人に知られている事実だと思います。
統合失調症に関しましても、うつ病の前駆症状と似ているものがあります。

うつ病と重なる前駆症状

まず、「夜に眠れない」というのは、うつ病と重なります。
これは一般的に精神疾患全般にいえる事で、眠れないという事は精神に多大なるダメージが残って緊張状態になっているサインなのです。
昼夜逆転の睡眠パターンに変化する事もこの眠れない前駆症状に当たります。

また、「部屋に閉じこもるようになる」、「口数が少なくなる」、「身なりに構わなくなる」などの前駆症状もうつ病と重なっています。
つまりは、性格が暗くなる方向へ行ってしまうという事ですね。
身なりに気を遣わず、不潔行動や、髪の手入れをしないなどの行動も前駆症状です。

うつ病になっても、統合失調症になっても、重なる前駆症状はあります。

ただ、そちらにせよ、重大な問題ですので、これらの前駆症状が出たら、速やかに病院に通う事をおすすめします。

うつ病の前駆症状と重なるが、統合失調症の色合いが強いもの

うつ病の前駆症状にもあるのですが、さほど重要視されておらず、統合失調症の色合いが強いものを紹介します。

それは、「性格が変化する」、「他人に対して猜疑心が強くなる」などの症状です。

性格というものは、年を重ねればわかると思うのですが、そうそう簡単に変化するものではありません。
それがいきなり変わってしまうというのは、うつ病の前駆症状でもあるのですが、統合失調症の前駆症状としての方が色濃いです。

猜疑心の方というのは、極端に疑り深くなるという事であり、「この食事には毒が入っている」、「私は監視されている」、「その言動は自分を傷つけるために言っているのではないか?」、などの思考の事をいいます。
これもうつ病の前駆症状としてはあるのですが、さほど重要視されず、統合失調症の前駆症状としてはかなり重要視されます。

統合失調症独特の前駆症状

「人間関係に問題が起こる」というのは、誰にでも起こりうる事です。
ただ、極端におかしい問題の起こし方をしていたり、何処に行っても人間関係の問題を起こしたりするようならば、統合失調症を疑った方がいいかもしれません。

「イライラしやすくなる」、「集中力が低下する」、「成績や仕事場での生産率が急に下がる」という日常生活に影響してくるものも統合失調症独自のものです。
一見すると、自己の怠慢であったり、自分の体調管理不足に思えるかもしれませんが、急にイライラしてきたり、今まで集中してできていたものができなくなったりした場合、統合失調症の前駆症状となります。

また、「奇妙な話し方をする」、「奇異な行動をとる」といったような統合失調症独特の前駆症状もあります。
会話が支離滅裂になったり、おかしな話し方になったりするのは、統合失調症独特のものです。
また、奇異な行動についても、統合失調症の精神状態のせいで、そうした行動を引き起こしているという事も考えられます。

統合失調症には統合失調症独特の前駆症状があります。
それを見逃さないようにしてください。

最後に

統合失調症には前駆症状があります。

その前駆症状を見逃すか、早期に見つけるかという違いだけで、統合失調症の治療は大きく異なってきます。
「たかがこれだけ」という気持ちで頑張るのではなく、「こんな症状があるのだから統合失調症なのかもしれない」という気持ちで自分を分析してみるといいかもしれません。

統合失調症の前駆症状を見つけた場合は、即時に病院に通うなどの対策を練りましょう。

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