偏頭痛と治療 (1)

偏頭痛は、強い頭痛とともに多くの付随する症状が現れます。
できれば一刻も早く治療して、偏頭痛の症状が出ないようにしたいと思うのが普通でしょう。
では、実際には偏頭痛はどのように治療していくのでしょうか。
また、治療のために病院を受診するとして、どのような病院を受診するのがよいでしょうか。
そしてどのような検査を受けることになるのでしょうか。
この記事では、偏頭痛の治療と、偏頭痛によってかかる病院について解説します。

偏頭痛の治療

偏頭痛の治療には、まず今直面しているものが偏頭痛であるのか、それとも他の原因疾患をもつ頭痛であるのかということをはっきりさせる必要があります。
これがあってはじめて、偏頭痛の治療を開始することになります。
しかし、偏頭痛は「完治」という状態がありません。
それは偏頭痛は症状が出ている状態のことを指すのであって、偏頭痛という病気の原因があるわけではないからです。

偏頭痛の原因

偏頭痛の痛みが発生する原因はなんでしょうか。
偏頭痛は状態だということを上にも書きましたが、そのような状態になる原因はいくつか指摘されています。
たとえば、最近では偏頭痛の原因として注目されている「脱分極説」、血管の異常収縮によって痛みがもたらされるとする「血管説」、神経伝達物質が不足することで痛みをもたらすという説もあります。

偏頭痛で受診するべき病院は？

風邪やその他の病気によって頭痛を感じた場合、多くの方は内科を受診するでしょう。
では偏頭痛の場合には、何科を受診するのが適当なのでしょうか。
同じように内科でよいのでしょうか？
偏頭痛の場合には、まずは内科よりも脳神経外科が良いでしょう。
偏頭痛によく似た他の疾患である可能性を否定し、まちがいなく偏頭痛として対処をとっていくためには、まず脳神経外科で適切な検査を受けるのが良いでしょう。
そして、偏頭痛であるということがはっきりしたら、他の科を受診することもあるでしょう。
たとえば、神経系にも不調があるような場合には、神経科が良いでしょうし、胃腸に痛みや不調があれば、消化器科や内科を受けることになるでしょう。
脳神経外科を受診して、偏頭痛ではなく他の疾患が見つかった場合には、当然そちらの治療を開始することとなります。
その場合に、適切な治療を開始できないことは、偏頭痛と決めつけて受診する危険性を大いにはらんでいることを忘れてはいけません。

病院

MRIではなにがわかる？

脳神経外科を受診し、頭痛の症状があることを訴えると、多くの場合にはまずCTやMRIなどによる検査を受けることになるでしょう。
MRIによる検査を受けることで、引き起こされている頭痛が、たとえばクモ膜下出血や腫瘍、脳血管障害などのように、血管に何らかの障害が発生していることを原因としていないかを調べるためです。
つまり、偏頭痛がMRIによって明らかになるのではなく、MRIによって、他の脳血管性の疾患でないことを調査するというわけです。

MRI

まずは何科を受診するべき？

偏頭痛のような症状がある場合には、病院の受診を勧められるでしょう。
また、webなどでも病院を受診することを勧める記事を目にすることがあるでしょう。
しかし、偏頭痛で受診するのは何科が良いのでしょうか。
病院を受診しようと思っても、それでは迷ってしまいますよね。
それに答えるとすれば、頭痛という症状が明確に自覚できるものなのであれば、まずは脳神経外科を受診するのが良いでしょう。
とくに、診療科目として偏頭痛などを挙げている病院が良いかもしれません。
脳神経外科を受診することで、腫瘍など、偏頭痛以外の疾患・持病などの頭痛を引き起こす原因がないかを調べ、それがなければ偏頭痛用の薬剤や治療が開始されるということになります。

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皆様の偏頭痛が少しでも和らぎますように。

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