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自律神経失調症の症状【貧血・被害妄想・不正出血・不整脈・震え】

自律神経失調症の症状『貧血』

貧血やめまいという症状は、自律神経失調症の症状の中でもポピュラーな部類に入ります。

特に貧血は、自律神経失調症の性質を考えると理解しやすい症状の一つです。
自律神経は血流を司っており、これが不調をきたしていると、当然ながら血流にも不調をきたします。
その結果、脳が酸欠に陥り貧血症状を起こすというわけです。

深刻な貧血の発作となると、本当に意識を失って倒れこんでしまう場合も想定されるので、事故や怪我につながる場合があるということを認識しておく必要があります。
貧血を防ぐには鉄分を摂取するのがよいとされているほか、自律神経失調症の場合は血行改善も望まれるため、体の中心線にあたる部分をよく温めるなどの対策をしておくと安心でしょう。

自律神経失調症の症状『被害妄想』

被害妄想は、精神疾患の中ではよく見られる症状の一つです。
自分が周囲から悪く言われている、悪く思われているのではないか、ということを、明確な根拠なく思慮することです。
精神疾患の中ではうつ病、不安障害、統合失調症などで同様の症状が見られる場合があります。

自律神経失調症の場合で言うと、この疾患にかかりやすい方の精神的な特徴が”真面目”、”周囲からの評価を気にする”、”責任感が強い”などを持っている場合が多く、その反動として、被害妄想という症状が出やすいのではないかと想定できます。
被害妄想それ自体は、妄想で終わっているうちは良いのですが、これが高じてくると周囲との不和を引き起こしたり、人間不信に陥って治療困難となるおそれがあります。
また被害妄想そのものがストレスとなって症状を悪化させる懸念もあるため、なるべく早くにカウンセリングなどの精神治療を受けることが必要となるでしょう。

自律神経失調症の症状『不正出血』

生理以外で、出血が起こることを不正出血と言いますが、この不正出血は様々な症状を体がアピールしている状態だといえます。
代表的な不正出血の原因としては、感染症や子宮内膜症などが挙げられます。

しかし実際には、不正出血があっても病院を受診されないというケースが多いのも事実です。
さて、自律神経失調症によって不正出血を起こすことがあるかと言えば、答えはイエスとなります。

自律神経失調症によって、ホルモンバランスが乱され、生理周期外に出血をしてしまったりするわけです。
また、バランスの崩れもそうですが、ホルモンが不足している場合に炎症を起こすことがあり、これによって不正出血を招くケースもあり得ます。
いずれにしても、不正出血が見られた場合には内科・婦人科、そして神経内科や心療内科など、適切な医療機関で検査を行うことが重要です。

自律神経失調症の症状『不整脈』

特に激しい運動をしたりしたわけではないのに、急に脈が早くなったり遅くなったりする、いわゆる動悸ですが、これは不整脈と呼ばれています。
不整脈は心臓が本来、規則的なリズムで拍動しているのに対し、それが急激に崩れてしまっている状態を指し、重い不整脈ですと、意識を失って倒れこんだりしてしまう場合もあります。
不整脈の原因と言われているのは、何を差し置いてもストレスです。
ストレスによって、自律神経が調子を失い、交感神経優位の状態になります。
すると、緊張状態に追い込まれた身体が規則的に拍動できなくなるというわけです。

また不整脈はそれ自体が心臓で発生すること、本人が拍動を感じられることから、不整脈が発生しているときに恐怖やストレスを感じることも珍しいことではありません。
このため、不整脈は一刻も早く治すことが望ましいのです。
しかしながら、お薬を飲めば簡単に治るという類のものではなく、ストレスマネジメント、緊張の解放といった手順が必要になります。
カウンセラーやセラピストの力を借りるというのも、手段の一つです。

自律神経失調症の症状『震え』

手や指が自分の意思と関係なくぶるぶると震える症状のことを振戦といいます。
自律神経失調症を患っていない方でも手が震えるという経験をされたことはあるでしょう。

たとえば、大勢の人の前で話をしなければならないとき、面接のとき、大事な式典のときなど、手が震えてしまうことは珍しくありません。
ではなぜ震えてしまうのかということを考えると、そこには”緊張”というフレーズがあるでしょう。
緊張してしまって手が震える。
これは、自律神経失調症でも同じことです。

ただし、自律神経失調症の場合には、本来特に緊張するような場面でないにも関わらず、身体のほうが緊張してしまい、手が震えるという点で異なります。
かくいう私も、自律神経失調症を患っていたときには手の震えがいつもあり、文字が書きづらかったり、細かい作業はもう片方の手で抑えながらでなければできませんでした。

この筋肉の緊張状態は、そう簡単に収まるものではありませんが、まずはストレスの低減または発散、そして身体を温めて負担をかけないようにしていく工夫によって、快方に向かっていきます。
自律神経の調子を整えることも、もちろん並行して行っていくのがよいでしょう。

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