【統合失調症体験談】陽性症状から陰性症状へ

統合失調症の陰性症状は陽性症状のあとにやってくる症状で今までの陽性症状はなんだったんだろうと思うぐらい不思議に普通に暮らせます。
ただ無気力、無感動などあまり調子はよくありません。
気が抜けたというか疲れちゃったというかよく休むことが必要です。
今までとちがうのでいったいあんなに悪口が聞こえていたのはなんだったんだろうと思ってしまいます。

毎日やることもなく本を読んだり散歩にいったり昼寝をしたりして暮らしていました。
お医者さんからは「よく休むように」と言われました。
でも母親から外に出るようによく言われました。
病気の事あまりよくわかっていなかったのですね。
「うちにいて寝てばっかりいてはだめだよ」と言われました。
陽性症状から陰性症状になったころはうちにいてゆっくり休むことが必要なのです。

いろいろな本を読みました。
特に統合失調症の本はよく読みました。
どうすればよくなるのかなど書いてないかなと思いつつ何冊も読みました。
セロトニンがよく分泌されるように午前中に散歩をしてお日様にあたったほうがいいとかバナナがいいとか ギャバがいいとか書いてありました。
散歩といってもひとりでは不安です。
その時わたしはパニック障害もひきおこしていたのです。
パニック障害は息ができないと思ってしまう病気です。
薬を飲んで一眠りすればなおるのですが、外へでると薬の影響か眠くなったり息が苦しくなったりします。
母親についてもらって散歩に行っていました。
気分のいい日は美容室へひとりで行って髪を切ってもらいました。
そうしてショッピングや買い物にひとりでだんだん出られるようになったのです。

普通に暮らしていましたが不安の要素も強くひとりで家へいるとガスや玄関が気になるパニック障害が邪魔をしていました。
そのうち主人の待つ新居へとなんどか行くようになりました。
電車も乗れるようになりましたが車で送り迎えをしてもらうことが多かったです。
うちへ帰った私はだんだん料理をするようになり洗濯をするようになり家事もだんだんできるようになりました。
昼間は疲れて寝ていることも多かったです。
薬を飲んで気分を落ち着かせて寝てしまうとすっきりしました。

それでもひとりでいると不安で最初のころはキョロキョロしていました。
うちのなかをぐるりと一周みたり、他の部屋へ行って誰かいないか確かめたりしました。
主人が帰ってくると安心して気分がぜんぜん違いました。

陰性症状になりひまになってくるとパソコンでネットショッピングをしたりいろいろ調べたりしました。
やがてパソコンで仕事をするようになり今はパニック障害がときどき出るものの薬を飲んでライターの仕事などをしています。
うちでできる仕事はできるだけやってみようと思っています。

小中学生の採点、ライター、企業の情報検索、データ入力、ブログ作りなどをやりました。
今でも月に1度精神科へ行って診てもらっていますが、「落ち着いてるね。状況は変わっていなくて軽いから」と言ってもらっています。
「よかった」と思いながら一生治らないこの病気とつきあっていかなきゃならないんだと思っています。

今ではパニック症状がでない日は買い物に行ったりウインドショッピングに行ったり旅行へ行ったりして普通に楽しんでいますが、まだ人ごみが苦手で疲れてしまいます。
人ごみに行くと「わぁ~」と叫びたくなってしまいます。
我慢しながらその後はぐったりということが少なくありません。
帰ってから薬を飲んで寝ることにします。
体力と精神力を回復していつもの生活に戻ります。
主人ももうだいたいどんな時に変になるかわかっていて無理はさせません。
そうして毎日くらしています。

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