統合失調症の人との接し方の2つのポイント

統合失調症の人とはどういった接し方をすればいいのでしょうか。

やはり病気でない人にとっては統合失調症というのは未知なる病気です。
精神疾患とあって、怖いと感じる事もあるはずです。
ただ、接し方さえわかっていれば、上手く付き合っていけます。

現在、日本は障がい者枠での雇用を促進しています。
そうしたきちんとした会社に勤めていれば、精神障がい者として統合失調症の人と付き合う機会があるはずです。

また、過激な仕事に耐え切れず、統合失調症を発症するような人とも関わりが出てくるはずです。

そうした時、適切な接し方をしなければいけません。

1.否定してはいけない

まず大事なのは、否定してはいけないという事です。
妄想を語っている時、普通ならば常識的に考えて否定したいはずです。
しかし、本人にとってはそれが現実ですので、否定してはいけません。

ただ、ネガティブな妄想をしている場合は、ある程度の否定はしておいた方がいいでしょう。
そんな事はあり得ないという事をある程度は理解させて安心してもらう必要がありますが、強く否定してはいけません。
強く否定すれば、疑念を残す事になり、人間関係として悪循環を招く原因となります。

基本姿勢は否定をしない事です。
全てを肯定し、自分の中で受け流す必要があります。

2.真面目に受け取らない

妄想の話をしている時は、真面目に受け取らない事が重要になってきます。
それは何故かというと統合失調症の人と接する内にストレスとならない方法だからです。

統合失調症の人は大人しい人が多いとされていますが、中には活動的なタイプの人もいます。
そうした人の場合、主に他人の気持ちを考えずに自分の話ばかりをする事が多いです。
そうした人と接するというのは、非常にストレスになるものです。

特に、その問題が統合失調症の症状なのか、その人の性格なのかよくわからない場合があります。
妄想癖というのは性格の一種ともいえますし、統合失調症の症状である他人の事をあまり考えられない自己中心的な性格傾向というのもその人が本来持つ性格なのかもしれません。

知り合いに統合失調症の人がいたのですが、その場の空気も読めずにしきりに「この世界から消えたい、消えたい」と叫んでいる人がいました。
何かにつけてそうしたネガティブな事を叫ぶので、周りから嫌われていましたし、みんなでどうにかならないものかと考えていました。
その時、偶々、私が注意をする役となり、「そういう事言うのは空気悪くなるし、止めておこう」と言いました。
するとその人は、「この人、冗談で言っているのがわからないんですかねえ」と漂々とした口調で言いました。

この場合、統合失調症であるからそうした「周りの空気が読めない」ようになったのか、元々の性格でそうなのかわからない部分があります。
特に統合失調症であると性格なのか病気なのかわからないグレーゾーンは数多くあります。

やはり一般常識として、病気であるのならばそれで耐えられる部分があるのですが、病気に甘えて性格でそう言っているのならば許せない部分があります。

総合的に考えてみると、その人の全てを真面目に受け取らないのが1番なのです。
真面目に考えなければストレスになる事もありません。

さいごに…

統合失調症の人と接する時は、やはり普通の接し方では接している側も接しられている側も潰れてしまいます。
常に常識とは違うのだという事を把握しておき、そこから統合失調症なりの接し方をしなければいけません。
それにその人個々の接し方も付け加えでしなければいけません。
それも考慮しなくてはいけないのです。

人気の記事

サイトリンク

免責事項