子供の統合失調症は厄介です

子供の統合失調症は厄介です。
何故ならば、人格の形成期に統合失調症という人格に影響するような病気になってしまうわけであり、病気の影響をかなり受ける形になります。
また、社会生活に影響する事で、まわりと適切なコミュニケーションをする能力が身に着かない可能性も考えられます。

1.子供だからこそ

若い内は苦労を買ってでもしろ。

そんな言葉がありますが、苦労にも健全な苦労と、健全ではない苦労があります。
その健全でない苦労をすると、その後の人生において大きな苦労をする事になります。

どうせ子供だから何もできないと思う人もいるかと思いますが、子供というのは人格を決めるという意味で非常に重要な時期です。
子供の生活でその後の人生の生活が決まってくると言っても過言ではありません。

そこに統合失調症という異分子が入ってきてしまったらどうでしょうか?
やはりその健全でない苦労は、その後の人格に大きく影響が出てしまします。

特に被害妄想などの妄想系の症状は、そのまま人格として受け継がれ、全てを疑って悪い方向へ持っていくような人格になってしまうかもしれません。
幻聴などもその幻聴がある事で、意欲的に行動ができないような人格になってしまうかもしれません。

子供だからこそ、慎重に統合失調症と向き合っていかなくてはいけないのです。

2.ひきこもりや不登校にも

統合失調症が酷いと、ひきこもりや不登校になってしまう可能性もあります。

いじめなどが深刻化した現代では、クラスに1人は不登校児がいるという状態です。

統合失調症は子供にとって過酷な環境を生み出します。
妄想や幻聴によって、クラス全体から攻撃されているのではないかという感覚に陥ってしまう事もあります。
統合失調症が原因でなってしまうという可能性も十分に考えられるのです。

クラスという子供社会だからこそ、統合失調症を悪化させる原因となり、社会に馴染めない原因ともなってしまうのです。

3.精神科にかかりにくい

子供は親に「精神科へ連れて行ってくれ」とは言いづらいものです。
特に内向的な性格だとその後の親の対応が気になってそんな事口に出せないという人も多いはずです。

実際に「精神科へ連れて行ってくれ」と言った場合、親の反対などで行けない事もあります。
やはり親というのは自分の子供を正常だと思っており、精神科へかかるものではないと考えている節があります。
そのため、「精神科へ連れて行ってくれ」と言われた場合、パニックになってしまい、精神科へ行くどころではなくなってしまう可能性も十分にあるのです。

また、実際に精神科へ行けたとしても家族の協力を得るのは難しいものがあります。
やはり、子供というのは、親から理解されるのは難しいものですし、それが統合失調症であるならば尚更です。

また、薬などは健康に悪いという理由で止めさせられるケースもあります。
子供に薬を飲ませたいという親はいないはずです。
常に健康面に気を遣っています。
そうした中で、統合失調症の投薬治療に賛成しないという親は多いはずです。

最後に

統合失調症は子供の頃に発症すると、子供ならではの苦労があります。
子供だからこそ乗り越えなければいけない壁も存在します。
そうしたものがあるからこそ、子供の頃は統合失調症ならないのがいいのですが、統合失調症というのはなりたくてなるものではありません。
仕方なくなってしまうものなのです。

統合失調症になってしまった時の対応をしっかりと見極め、周りの環境も自分をサポートしてくれるように上手く説得する必要があります。
全ての環境が整って初めて統合失調症の治療を行えるのです。

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