妊娠中は、偏頭痛が減る?

女性は月経や妊娠・出産によって乱れるため、ホルモンバランスは常に一定ではありません。
偏頭痛は女性ホルモンの影響を受け、特にエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量によって起こると言われています。
偏頭痛と女性ホルモンはどのような関係があるのでしょうか?
それには、セロトニンが大きく関わって来ます。

セロトニンというと、不足するとうつ病になるというイメージを持っている人も多いことでしょう。
実はセロトニンには活動を活発にするだけでなく、血管を収縮させる作用があるのです。
偏頭痛は血管が過度に拡張することによって起こり、その時に炎症物質が分泌されて三叉神経に作用することで痛みを感じるというのが、現在の有力説です。(いまだに偏頭痛の全てが解明されてはいません)

セロトニンとエストロゲンは互いに影響し合うと言われています。
エストロゲンの分泌が減ることによって、セロトニンの分泌量も減少します。
そうすると血管は拡張し、偏頭痛が起こるのです。
エストロゲンは排卵日や月経初日前後に減少するため、偏頭痛が月経周期と関係する人が多いのです。

妊娠中は女性ホルモンの分泌量が安定するため、偏頭痛は起こりにくくなると言われています。
日本頭痛学会のデータによると、妊娠中は80%の人は偏頭痛が改善し、出産第一週で半数以上の人で偏頭痛が再発するということです。

円グラフ
妊娠中は80%の人は偏頭痛が改善

妊娠中は偏頭痛にならない?

妊娠中は多くの人が偏頭痛から解放されるようです。
妊婦の身体は日々変化していくので、偏頭痛がなくなっても妊娠中は疲れやすかったり、足がだるくなったり、おなかが張ったり…と妊娠中だからこそ現れる症状もあります。
なかでも一番つらいのはつわりでしょう。

妊娠中は減ると言われている偏頭痛ですが、つわりも人それぞれ全く症状や程度が違うように、偏頭痛も個人差の大きいものです。
妊娠したら偏頭痛を起したという人もいます。
女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が増えるのは妊娠中期から後期にかけてですから、妊娠初期に偏頭痛を発症する人がいてもおかしくはありません。
あくまでも、妊娠中は偏頭痛を「起しにくい」というだけで、全く起こさないというのではないのです。

妊娠中に偏頭痛を起したら…

程度や頻度が軽くなるとは言っても、妊娠中にも偏頭痛は起こります。
しかし妊娠中の偏頭痛には困った点が。
それは、薬が使いづらいということ。
妊娠期間によって胎児への影響の度合いは違いますが、特に妊娠初期の2か月目は、胎児の器官形成時期となるため薬は控えておいた方がよいでしょう。
妊娠後期になると胎児の催奇形性はありませんが、胎児毒性が問題となるので、やはり控えるべきでしょう。

では、実際に発作が起こってしまったらただ過ぎるまで耐えるしかないのでしょうか?
医師に指示を仰ぐ必要があります。
医師から許可が出た薬を使い、症状が増悪しないように部屋を暗くして、安静にしましょう。

また、妊娠期間中だけでなく出産後にも主な偏頭痛薬は、使用が制限されています。
使用後は24時間あけて授乳するようにという指導がされており、偏頭痛はできるだけ起こさないように予防したいところです。

特に妊娠中から出産後は身体の変化だけでなく、夜中の授乳等の育児による心身へのストレスも加わるため、規則正しい生活を送り十分な睡眠をとることが難しくなります。
しかし、一度発作を起してしまうと薬は使いづらいので、家族の協力を得て、できるだけ日常生活にも気を配りたいところですね。

偏頭痛を和らげてみませんか?

『偏頭痛はある程度専門的な治療にかかる必要がある』とこのサイトで述べていますが、実は偏頭痛を和らげる商品が出ているのも事実です。
完全に治るのは難しいのかもしれませんが、酷くなって動けなくなったり、吐き気を伴って苦しくなったりする前に、一度試してみる価値はあると思います。
いくつかおすすめの商品はあるのですが、いくつも紹介すると皆さんも混乱すると思いますので、このページでは、私が厳選した商品を紹介させていただきます。
それは、ずきしらずの実という商品です。

皆様の偏頭痛が少しでも和らぎますように。

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