脳梗塞の検査

脳梗塞ってどうやって予防するの?

まず血液というのは常に全身をまわっているので、脳梗塞が起きないようにするためには、血栓を作らない、コレステロールを溜めないということが第一。
血栓というのは血の塊なので、よく言う「血液サラサラ状態」にしておくというのが大切です。
例えば高コレステロールの食事を避ける、ストレスをためない、喫煙をしない、という、一般的な生活習慣を気をつけてみてください。

基本的には全身をくまなく検査して、仮に「あ、ここに血栓がある!これがもし脳に行ってしまったら大変だからあらかじめ取り除いておこう!」というような手術は行いません。
手術を行うことで生じうる患者の身体的負担のほうが上回るからです。

また、「絶対血栓をつくりたくないので、血をサラッサラにしてください。」と言われても、正常の人にそのような薬は処方することはできません。
血はサラサラになりすぎると、出血した時に止まらなくなってしまうからです。
そのため、治療を行うのはよっぽど血管が狭まってしまっていて、梗塞のリスクが高い場合か、実際に脳梗塞が起こってしまった場合がほとんどです。
つまり、検査によって予防するということはとても難しいと言えます。

脳梗塞の検査

脳梗塞の検査というのは、まずほとんどの場合が意識障害、手足の麻痺、言語障害といった何らかの症状をきたして来院した方の原因を探る中で行います。

CTスキャンの開発によってその原因が頭蓋内の出血なのか、脳梗塞なのか、また出血性の梗塞なのかという診断は容易になり、現在ではCTスキャンが検査の主流となっています。
CTは寝ている状態で機械の中に入り、脳の断面図を撮影していく検査法です。
MRIに比べると価格的にも安く、結果もはやくわかるので、原因を早急に調べる際に適しています。

また、それに補助的な診断として、髄液検査というものがあります。
髄液とは骨の中を流れているのですが、背中側の腰のあたりから針をさして髄液を採取し、検査するというものです。

また、脳血管造影という脳の血管内に造影剤を流し込んで血管の閉塞部位を特定したり血管の状態を調べたりする検査もあります。
これは手術を行う際に具体的にどの部分を治療したらいいのかを確認するために行うことが多いです。

まとめ

脳梗塞は検査で予防できるものではありません。
脳梗塞の予防のためには、高コレステロールの食事を避け、適度な運動をし、喫煙をやめ、健康的な生活をするという生活習慣の形成が重要です。

もし言語障害、手足の麻痺、神経障害、といった脳梗塞を疑う症状が見られた場合は一番主流な検査方法としてCTスキャンを行います。
また補助的な検査として、髄液検査を行うこともあります。
手術で具体的な梗塞箇所を特定するために、脳血管造影という方法で検査をすることもあります。

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