あなたの頭痛は群発頭痛かも?

頭痛というと、偏頭痛が馴染みのある言葉。
しかし、毎日ほぼ同じ時間に激しい頭痛が現れるという人は偏頭痛ではなく、群発頭痛かもしれません。

脳出血や脳梗塞・脳腫瘍といった病気がなく、検査をしても異常がとくにみられない場合に起こる頭痛を一次性頭痛と言います。
この一次性頭痛は、直接命に関与しません。
ただし、本人は繰り返す頭痛で、日常生活にも支障が出ている場合があります。
この一次性頭痛としてあげられる主なものが、偏頭痛・緊張型頭痛、そしてこれから紹介する群発頭痛です。

群発頭痛という言葉自体、聞いたことのない人も多いでしょう。
偏頭痛や緊張型頭痛よりも有病率は少なく、0.01%と言われています。
発症している本人も、ひどい偏頭痛だと思っていることもあります。

群発頭痛の特徴

群発頭痛には、いくつかの特徴があります。
まず激しく、眼の奥をえぐられるような痛みがあること。
そして、これがほぼ同じ時間に一定期間毎日のように起こることです。

群発頭痛にも①反復性群発頭痛②慢性群発頭痛の2種類があります。
反復性群発頭痛は発作が続く群発期と1か月以上の寛解期を繰り返すもので、群発頭痛のうち85%を占めます。
慢性群発頭痛は慢性的に発作を繰り返し、寛解期はない・あっても1か月未満とされています。
こちらの型はめずらしく、発症頻度は群発頭痛のうちの15%です。

大半は群発期と呼ばれる、発作を起す期間が1か月から2か月続き、その後しばらくは発作のない期間(寛解期)があります。
この群発期は1年ごとほぼ同じ時期に来ることが多く、群発期にはほぼ毎日深夜に1時間程発作が出ると言われています。
典型的な特徴は下にあげる「1」です。

  • 年に1回の群発期
  • 1か月間
  • 毎日1回
  • 午前1時(深夜から明け方)
  • 1時間
  • 1側の目の奥
  • 1番痛む

これらは典型的な症状ですが、患者によっては亜型といって少し症状の出方が違うことがあります。
亜型の場合でも、痛み方や時間は本人に中では決まったルールのようなものができることが多いようです。
また、初発は亜型で始まって段々群発期を繰り返す間に典型的なタイプになることもあります。

群発頭痛の痛みはハンパじゃない?

群発頭痛の痛みは半端な痛みではありません。
初めて起こった時には普通じゃない、何か病気があるのではないかと思ってしまいます。
しかし、病院で頭部CTや頭部MRIをとっても異常はありません。
あれは何だったのだろう…とその日は乗り越えても、また翌日同じような痛みが起こります。
偏頭痛と違って、痛む場所もこめかみではなく目の奥をギリギリとえぐられるような痛みです。
最初は片方だけであっても、痛みがひどすぎて頭全体が痛くなってくることもあります。

この発作が出てしまうと、頭が痛いから横になって休むということができません。
激痛のために頭を抱えこむ、頭をたたく、のたうち回る、動き回るといったようにとにかくじっとしていられなくなります。
発作が起こると頭痛と同時に涙が流れたり、片眼が充血したり、鼻が詰まったりといった症状も現れることがあります。

とにかく目も開けていられない、かといって横になることもできない、自分で運転して病院にかかることもできないくらいの頭痛が、群発頭痛の痛みです。
最初はここまでひどい発作にはならずに群発期を終えることもありますが、自己判断で民間療法に頼るのはいけません。
まずは本当に頭の中に原因となる病気がないか除外してもらった上で、頭痛専門の医師による群発頭痛の診断を受けましょう。
群発頭痛には、とてもよく効く薬も出ています。
毎日頭痛におびえながら過ごすのではなく、できる限り群発期にもいつもと同じように過ごしたいものですね。

偏頭痛を和らげてみませんか?

『偏頭痛はある程度専門的な治療にかかる必要がある』とこのサイトで述べていますが、実は偏頭痛を和らげる商品が出ているのも事実です。
完全に治るのは難しいのかもしれませんが、酷くなって動けなくなったり、吐き気を伴って苦しくなったりする前に、一度試してみる価値はあると思います。
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皆様の偏頭痛が少しでも和らぎますように。

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