統合失調症の3つの初期症状

統合失調症は早期発見によって治療を円滑に進める事ができるようになります。
そのためには、まず初期症状というものを知っておかなくてはいけません。
そのための自覚症状があります。

1.思考が乱れる

初期症状の一つに自生思考というものがあります。
これはとりとめもない考えが次々と浮かんできて、まとまらなくなるものです。
色々な事を考えるのが人間ですが、それをまとめる事ができるのも人間です。
それができないというのは、いつもの事だとは思わず、統合失調症を疑った方がいいでしょう。

そして、考えが自然に出てきて、連想がつながっていくというものもあります。
通常は自分の思考というのは、自分の意思でできるものです。
それが勝手に浮かんでくるというのは、普通の人でもあり得なくはない話なのですが、統合失調症のサインでもあります。

他には、「集中できない」「邪魔される」と感じられるものがあります。
自生視覚という明瞭な視覚的イメージが自然に浮かんでくるものや、自生記憶想起という、忘れてしまった些細な体験が次々と思い出されるもの、自生内言という心の中に度々ハッキリした言葉がフッと浮かんでくるものなどがあります。

これらによって日常生活を阻害され、やらなければいけない事に手がつかない状態が、統合失調症の初期症状です。

2.意識外の注目

自分が注意を向けている事以外に注意がいってしまう事です。
様々な些細な、音や、人の動きや風景や、自分の身体感覚や身体の動きなどを意図しないのに注目してしまい、その結果、「どうしてこんなことが気になるのか」と困惑していたものが、「気が散る」といったものや、「集中できない」というものにつながってきます。

例えば常に時計の針の音が気になるだとか、他人の行動が気になるだとか、家に泥棒が入っているのではないかと気になるだとか、様々なものに対して注意が行ってしまい、集中しなければいけない状況で集中できないようになります。

3.体感幻覚

体感幻覚というのは、幻覚の中でも体の感覚が幻覚を起こすというものです。

体感幻覚にも色々ありますが、統合失調症の初期症状としての体感幻覚は見られている気配がするというものです。
この体験は人込みの中で感じられることもあるが、自室に一人でいる場合でも生じる事もあります。

常に見られているような気がする。

そうした場合は、普通はあり得ない状況です。

初期症状としては、「集中できない」という結果に結びつくものが多いです。
これは学校で生活するにしても、仕事で生活するにしても、非常にハンデを背負うものです。

そして、そうしたものは「自分の気合が足りない」だとか、「自分に落ち度があるから」などの理由をつけて見逃してしまいがちになるものです。
そのため、上記に値するような症状を自覚している場合は早期に病院へ行く事が大切です。
早期に発見できれば重症化する前に症状を抑えられるかもしれません。

さいごに…

統合失調症は非常に重い病気です。
治すのに時間がかかり、再発の危険性から完治という概念もありません。
しかし、初期症状をしっかりと把握し、早い段階で病気を治療する事ができればそれだけ完治に近い形へ持っていきやすくなります。

初期症状を見逃さず、しっかりと病院へ行く事が大切です。

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