統合失調症とてんかんは関係性が高い病気

てんかんという病気をご存知でしょうか。
知っている人の多くが、交通事故で加害者となった人の報道を見たからという理由です。
てんかんは原因不明の病です。
一応は精神疾患に分類されているものの、原因不明であり、なおかつ、運転など責任ある行動をする上では、重度な病気となっていきます。

統合失調症とは、合併して起こる可能性もあり、関係性が高い病気です。

てんかんの症状

てんかんとは何か。
それを一言で言うと、「突然気絶する病気」です。

それに基づいた様々な特徴があります。

意識を失うというのは最大の特徴です。

急に体の力が抜けて倒れる事もありますし、ボーっとした状態で意識を失う事もあります。

全身を硬直させてガクガクと震える発作を起こす事もあります。
体の片側の一部にまひやしびれを感じ、体の一部のけいれんが続く事もあります。
意識があっても、体がいう事を聞かないわけですね。

また、発熱によって起こるひきつけがあったり、目の前のものの大きさが変化したり、遠近感がわからなくなったり、テレビやゲームなどチカチカした光の刺激でひきつけするなど独特の症状もあります。

また、眼や顔が片側に強くひっぱられることがあるなど、統合失調症の体感幻覚と同じような症状が出る事もあります。

統合失調症と合併を起こすと

てんかんは極めて限定的です。
突然意識を失って困る事は多いですが、上手く生きていけば、日常生活に支障をきたすほどではありません。

ただ、統合失調症と合併すると、厄介な事になります。

統合失調症は、妄想や幻聴などで常に緊張状態にあります。

そのため、てんかんによる発作を起こしやすい環境にあるといえます。

てんかんが精神疾患に分類されているのは、謎な部分が多いからという理由もありますが、肉体的な原因が何もないからです。
そのため、精神的な理由であろうとされています。

精神的な問題ならば、統合失調症の症状に誘発して症状が出てくるはずです。

てんかんと統合失調症の類似点

てんかんと統合失調症はどちらも原因が不明であるという類似点があります。
てんかんと統合失調症はどちらもある程度の理解は進んでいるのですが、本当の意味での原因というのは不明です。
何が原因で症状が出ているのか、まだ解明されていません。

根本的な治療法が確立されていないという類似点もあります。
てんかんも、統合失調症もどちらも薬によって症状を抑える事ができますが、治療はできません。
治療法も謎なままです。
まだ解明に至っていません。

てんかんと統合失調症はどちらもわかっていない点が多すぎるのですね。

精神疾患が問題視されるようになったのは最近の事です。
少なくとも戦後から発展をした分野であるといえるでしょう。
その前は、「気違い」として、別の生き物だとして放置されてきました。
てんかんと統合失調症はそうした発展途上の医療であるからこそ治療できないものでもあります。

てんかんと統合失調症の治療法が見つかるのはまだ先になるかもしれません。
ただ、大学病院などでは、てんかんと統合失調症の治療法を見つけようとする努力はしています。
その歩みは鈍いかもしれませんが、気長に待つしかありません。

「誰かが治療法を見つけてくれたら、これだけ助かる」
そうしたアピールを続けていく事が、てんかんと統合失調症の患者にできるただ一つの事かもしれません。

最後に

てんかんと統合失調症は、深い関わりがあります。
その二つは運転免許証の更新の際にネックとなるものであり、そうなると日常生活にも支障をきたす事があります。

どちらも運転には不向きな病気であるといえるのですね。

そうしたてんかんと統合失調症ですが、日常生活を上手くセルフコントロールする事によって、社会に適合する事ができます。

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