「新型うつ病」になりやすいタイプと原因

「新型うつ病」の原因は未だ明確に解明されていません。
もともと「従来型うつ病」の原因ですら明快な説明がなされていない現状からすると当然と言えば当然なのですが、原因追及は継続するのは当然として、傾向と対策というのも講じなくてはなりませんし、その方面からのアプローチも現実問題として必要不可欠です。

「新型うつ病」になりやすいタイプ

「新型うつ病」になりやすいタイプの人間の性格類型を列挙すると以下の通りです。

ナルシストで自己中である

「新型うつ病」になりやすい人間は、ナルシズムが強く自己中心的傾向にあります。

仕事においても自己中心的な思考・言動が多く、やりたくない仕事を指示する上司に対して、よく思わない傾向があります。

協調性や忍耐力に欠け、仕事が上手く行かない時には他人のせいにする他罰的な考え方をします。

世のため・人のため・組織のためと言う考え方はしません。
自己犠牲や他者への奉仕の気持ちは希薄です。

デリケートで傷つきやすい

「新型うつ病」になりやすい人間は、デリケートで傷つきやすいと言いましょうか、「無神経な神経質」と申しましょうか。

きわめてデリケートで他人の言葉に過敏でです。

些細な事に深く傷つき、しかもなかなか立ち直れません。

否定される事を異常に忌避し、気軽な冗談でも深いトラウマになる事があります。

褒め言葉でさえ皮肉に捉え、「今日はうよくできたね」と言われても「いつもはダメなのか」とひがんでしまいます。

他罰的になる

「新型うつ病」になりやすい人間は、他罰的です。
何でもすぐに他人のせいにします。
自分が失敗したり、うまく行かなかったりすると、周囲の人々や環境に責任転嫁します。

「従来型うつ病」になりやすいタイプの人間が、自分で責任を背負い込んでしまう傾向があるのに対して、「新型うつ病」になりやすいタイプの人間は真逆な傾向にあると言えます。

他罰的な思考・言動の根源には、自己正当化や合理化の心理が働いています。
メンタルがひ弱なので、自分の失敗や不具合の責任を受け止める事ができず、他者へつけ回しをしてしまうのです。
ですから、たとえ自分の間違いに気づいても。
あれやこれや理屈をこねて誰かのせいにしてしまいます。

また、自分は特別な存在と意識的・無意識的に認識していて、自分の威厳・自尊心が傷つけられるような場面は避けようとします。

不安を感じやすい

「新型うつ病」になりやすい人間は,不安を感じやすい性格の持ち主が少なくありません。

「ミスをしたらどうしよう」・「失敗して攻められたらどうしよう」といつも不安になります。
些細な事が気になり、悲観的になります。

自意識過剰で、他人からどう見られているか気になって仕方がありません。

自分と他人を比べて劣等感に苛まれる事が多く、そのため、厳しい批判を受けると逃避的になり、言い逃れや責任転嫁に知力・体力・精力を費やします。

不安

「新型うつ病」の原因

では、この精神疾患はどのような原因で発症するのでしょうか。

1.逃避的な心理

根本的にそれが働いているために、嫌な事や避けたい事に直面すると、気分が落ちこんだり、具合が悪くなったりする「うつ症状」を発症してしまいます。

2.防衛的な心理

叱責から逃れるために、自分の失敗を他人のせいにします。
困難な事にぶつかると環境のせいにします。
現状の困難さをアピールするために「うつになった」と周囲に訴えさえします。

また、以前ならば辛くてもメンタルクリニックを受診する事は少なかったのですが、現在ではメンタルクリニックを受診する事への抵抗感が少なくなりました。
結果「新型うつ病」が「従来型うつ病」に比べて顕在化しやすいという面があります。

3.仕事のストレス

「今さら」と言われそうですが、考えてみれば職場はストレス(嫌な事)の巣窟です。
成果主義・ノルマの増大などにより、若手もベテランと 競争し、結果を出す事を求められています。
そのような状況下ではストレスがいやおうもなく高まっていきます。
それから身を守るためには壊れてしまうのが楽なのかもしれません。

4.生育環境

今の日本では親子関係が希薄になっている家庭が少なくなりません。
充分にかわいがられて育ったと言う感覚を持たない事は人格形成にマイナスに働きます。
人間の脳が9割がた発達する3歳までは「可愛い」・「良い子」と言われ続け、スキンシップを受けて育たないと円満な人格が形成されません。

両親との早期離別や虐待等も「新型うつ病」の土壌になっています。

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