偏頭痛は天気に関係する?

よく頭痛持ちと自負している方々は、天気が悪くなる時に起こる経験があるでしょう。
全員とは言いませんが、偏頭痛の患者さんの約半数が、天気の悪くなる時に発作が起こるといいます。

天気が悪くなる時というのは、低気圧の時。
なぜそれが偏頭痛を起こすのでしょうか?
偏頭痛自体のメカニズムが全て解明されてはいないので、天気との関係についてもまだ推論の域を出ません。
しかし、下の理由で低気圧の時に発作が起こる頻度が上がるようです。

①低気圧の時には、頭蓋骨内の圧力にも変化が起こるため
低気圧が近づくにつれ、頭蓋内の圧が下がる(一種の陰圧状態)になるため、血管が収縮する。
血管が収縮しても実際の血管内の血流量は減少しないため、血管壁には高い圧力がかかるようになる。
そのため、血管をとりまく三叉神経が圧迫されて刺激を受け、痛みを感じる。
②低気圧の時には、血圧が下がるため
低気圧の時には、頭蓋内だけでなく身体全体の血圧が下がり、体中の血液循環が低下する(血のめぐりが悪くなる)。
血圧とは、ポンプのように拍出される血管壁にかかる血液の圧のこと。
血圧が下がっているときには血管が拡張しているため、押し出す圧も弱くなる。
血管拡張することで、周囲にある三叉神経を刺激して痛みを感じる。
③低気圧の時は、むくむため
気圧が低下すると、体内の水分の循環が低下するため、身体がむくみやすくなると言われています。
余分な水分は体内の細胞に入り込み、膨張する。
むくんで膨張した組織が神経を圧迫し、痛みを感じる。
④低気圧で、酸素不足になる
低気圧は、酸素濃度も低下するために酸素不足になる。
酸素が足りないと、細胞内におけるエネルギー産生工場であるミトコンドリアの活動が低下する(ミトコンドリア活性の低下)ために、偏頭痛が起きる。
似たような状況は狭い室内にたくさんの人がいるような、人混み。
理由は知らなくても、人混みに行くと頭が痛くなった経験のある人は多いはず。
雨
雨の日は偏頭痛が起きやすい!?

ホメオスタシスがうまく働かないと偏頭痛が起こる

私達は外部環境である周囲の温度はもちろん、湿度や気圧などの変化に常にさらされています。
これらは一定ではないために、その時の状況に対して身体が適応する必要があります。

わかりやすいのは、真夏と真冬で外気温に30度もの差があっても、人間は生きていくことができます。
これは、内部環境を一定に保とうという体の維持機能で、ホメオスタシス(恒常性)と呼びます。

しかし、徐々に変化していく場合には適応できても、急激な変化には身体が追い付かないことがあります。
このような時にホメオスタシスが崩れるのです。
実際、低気圧が近づいてくるときに偏頭痛の発作が起きて、いざ雨が降ってしまえばそれが土砂降りであろうと、症状がひどくなることはないという人が多いようです。

現代人は、過酷な環境に置かれる機会が減りました。
エアコンの効いた室内にいることが多いと、夏も冬もほぼ同じ環境が保たれます。
そのため、内部環境を維持する機能が知らぬ間に低下しているのです。
快適な環境から外に出た場合や、急激な変化に適応できない人が増えているのは、快適な環境に慣れてしまったという現代病の一つなのかもしれませんね。

気圧の変化は、自分ではどうすることもできません。
天気予報よりも、自分の身体の方が早く気付くことがあります。
怪しいなと思ったら、自分なりに早めの対処をとるに限ります。
カフェインのある飲み物を飲んで頭や首を冷やす、暗くて静かな部屋で過ごす等、偏頭痛の発作が起きても症状を軽く・短く済ませることができます。

偏頭痛を根治することも、低気圧を防ぐこともできません。
予防できるのは偏頭痛に対する発作のみ。
どちらも上手に付き合っていくしかなさそうです。

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『偏頭痛はある程度専門的な治療にかかる必要がある』とこのサイトで述べていますが、実は偏頭痛を和らげる商品が出ているのも事実です。
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