てんかん発作対応

てんかん発作を起こして転倒したり意識がないまま歩いてしまう人は、発作時にケガや事故の危険性があります。
多くの人は薬をきちんと飲む、発作を起こしやすく要因を避けることで抑えられます。
まだ抑えられていない人、ケガをするのが心配な人は、「発作を起こしたとしても身の危険を守る」という自分での自分の発作に対応することで、リスクを下げることにつながります。

単純部分発作、複雑部分発作では「これから発作が起きる」という前兆を感じる人がいます。
複雑部分発作では意識を失う前に、吐き気やしびれのような体の感覚の変化、音が聞こえる、ピカピカして見えるような感覚の変化が現れます。
人によって何を感じるのかは異なりますが、前兆自体もてんかん発作の一部で、脳が意識をコントロールする部分まで巻き込まれる前に、自分で察知し、高い場所や交通量の多い交差点のような危険な状況にいた場合、その場から離れる、椅子に座るなどの対応を自分で行ないます。

しかし、このような前兆を感じない人、活用することが難しい人がいます。
発作の始まりが前兆より先に意識障害が始まる人や、前兆を感じてから意識障害が始まるまでの時間が短い人、突然意識を失う全般発作です。
このような場合は最初から対策を考えた行動をすることで、発作は起きたとしても、安全を確保しておきます。
電車のホームの端からは離れて歩く、頻繁に転倒してケガをしやすい人は保護する帽子や器具を使うことなどです。
発作の頻度と症状を考えて、過度な不安は持たない方が自分の生活を制限を取り払うことができます。

小児てんかん発作の対応

もし、お子さんがてんかん発作をおこしたらどう対応しますか?
その時に備えて知識を身につけておくことが大切です。

1.まずは、落ち着いて冷静になることが重要
てんかんの発作で命を落とすことは可能性として低いです。
そうは言っても焦ってしまいますよね?いきなり、発作が起きるとビックリしますが、数十秒から長くても数分程度でおさまります。
焦らない
まずは、落ち着いて冷静になる
2.安全確認をする
人ごみ・道路・階段・川、海の近く等、危険がありそうな場所でてんかん発作を起こしてしまった場合は、安全な場所へ移動させます。
階段
安全な場所へ移動させましょう
3.周囲に危険物があるか確認をして、取り除く
周囲に危険物(ストーブ・電化製品)がある場合は取り除きます。
けいれんによって火傷や打撲、その他の事故を起こすことがあります。
ストーブ
周囲に危険物があるか確認しましょう
4.衣服をゆるめる
ボタンなどをはずし、呼吸しやすいように衣服や、襟元、ベルトをゆるめてあげてください。
ベルト
呼吸しやすいようにベルト等をゆるめてあげましょう
5.気道を確保する
下あごを上に押し上げて気道を確保します。
舌を噛んだり窒息したりすることを防ぎます。
口の中に指やタオルなど入れると口の中が傷ついてしまう恐れや、指を噛まれることがあるのでやめましょう。
タオル
口の中に指やタオルなど入れないでください
6.てんかん発作が治まるまでそばにいる
上記でてんかん発作は数十秒から長くても数分程度でおさまると記述しました。
てんかん発作が終わるまで必ずそばで支えてあげてください。
その時の状況も後の診察に重要になりますので、そのためにもそばにいてあげてください。
そばで支えて
そばにいてあげてください
7.けいれんが治まったら、顔を横に向かせる
てんかんの発作の後の症状として、頭痛や吐き気が起きる場合があります。
吐いてしまった際に、吐いたものが気管に詰まって、呼吸できなくなるのを防止するために、顔を横に向かせます。
8.ゆっくり休ませる
てんかん発作後はゆっくり休ませてあげてください。
そのまま眠ってしまう場合もありますので、眠らせてあげましょう。
発作後はもうろう状態になる場合もあります。そばで支えてあげてください。

注意点

発作中は、無理に発作を止めようとしない
大声で呼び掛けたり、ゆすったり、無理に体を押さえつけたりしないようにしましょう。
入浴中に発作を起こしたら…
お湯から顔を上げ、呼吸ができる状態にして発作がおさまるまで体を支えます。
呼吸が止まっている場合はすぐに救急車を呼んでください。
他に…
誰もいないときはお風呂に入らない
なるべくならシャワーで済ます
絶対鍵をかけない
てんかん発作が治まらない場合
10分以上発作が続くような場合や、意識がないような場合は、すぐに病院へ行きましょう。

お願い

発作の起きた時間、状況、発作の症状や持続時間などを観察し、メモしておきましょう。
そのメモが後の診断に役立つかもしれません。

犬のてんかん発作時の対応

基本的には、発作が治まるまで待ちましょう。
嘔吐がある場合は、口の中の異物を取り除き、気道を確保しましょう。
発作が治まらない場合は、病院へ連れて行ってください。

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