てんかんと睡眠

睡眠不足はてんかん発作の原因になる?

てんかん発作を抑えるのに大敵なのが睡眠不足です。
薬はしっかり飲んでいても、睡眠不足や疲れが加わると、抑えられていた発作も急に起こすことがあります。
ただ睡眠時間を増やすのではなく、規則正しい生活リズムを守ることです。
いつも同じ時間に寝ること、起きることが大切です。

例えば、休日は朝寝坊したいと昼近くになってから起きて、食事・服薬するタイミングが遅くなると、血中濃度が下がり発作が起きやすくなります。
食後に服用することが多いので、食事の時間も重要なポイントです。

「発作は薬が抑えていてくれる」と飲んでいればいいでしょ、というくらいの気持ちでいると、なかなか発作が抑えられません。
「薬+生活リズムを整えること」はセットで守っていることで、本当に薬があっているかどうかを判断されます。
守っていないと診察で別の薬に変更してみようとか、難治性だと考えられてしまうかもしれません。
1種類では効果がないから種類を増やそうと不必要な薬を追加されてしまうこともあります。

統合失調症やうつ病の治療でも多剤多量の処方が長年にわたって問題視されており、原則1種類が推奨され、医療制度でも種類を減らすように改定されました。(病院の収入が減る仕組み)
てんかんの治療に薬は欠かせませんが、効果を出すためには自分の生活にも左右されていることを忘れてはいけません。

睡眠はとても大切です

てんかんによる睡眠中のけいれん!?

実は、睡眠中にけいれんが起きる場合があります。それは『睡眠てんかん』と呼ばれています。
発作が起きているときは、睡眠中のため、自分では気づきにくいですよね。
このことから、発見が遅くなり、治療を始めるのが遅くなってしまうことがあります。
周りの人の助けが必要となりますよね。早期発見して、治療を進めていきます。

睡眠てんかんの症状

睡眠中の発作症状は特に決まりは無く、様々ですが症状として挙げられるのが…
壁に強く頭をぶつける
足で壁を激しく蹴る
部屋の中を歩き回ったりする

てんかん発作後の睡眠

大発作を起こした後は、眠ってしまうことがあります。
荒い呼吸をしたり、いびきをかいて眠ったりします。これは、自然睡眠(終末睡眠)と呼ばれるものです。
通常は、30分~1時間くらいの間寝ています。その後は、何事もなかったように目が覚めます。

私の知人は、てんかん発作を家で起こしてしまい、気づいたら家の床で横たわっていたそうです。
私の知人の場合もこの自然睡眠があったのだと思います。腰を強打して、舌を噛んでいて白いTシャツが血だらけだったそうです。
そのことを顔色変えず話をしてくれた知人のためにもてんかんの知識を身につけ少しでも助けになりたいと感じました。

犬の睡眠中のてんかん

犬も同様で睡眠中にけいれんが起きます。
ピクピク痙攣する
足で引っ掻くような動作
自分の身体を咬んだりする
飼っているワンちゃんの異変に気づいたらお医者さんに相談してね

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