高齢者のてんかん

てんかんは子どもに多く発症して、大人になると少なくなるということが言われてきましたが、高齢になると再び増加するという報告が出てきました。
発症は特別な原因のない『特発性てんかん』、脳損傷による『症候性てんかん』があります。
高齢期にてんかんを発症する人が多いということは、イコール、将来の高齢者増加によって、てんかん患者も増加すると予想されます。

高齢者のてんかんの症状

高齢者のてんかんの症状の特徴は、非けいれんの発作が多いことです。
ときには重積状態になります。
けいれんがないために、周囲の人が気づきにくく、もうろうとした状態が続いて他の病気との鑑別診断が必要になります。

高齢者のてんかんの治療

診断の壁となるのが、他の病気との関連なのです。
多くの人は高血圧、糖尿病、心疾患などすでに別の病気の薬を飲んでいて、その薬の影響で発作が起こしやすくなる、逆に高齢者のてんかん治療は別の病気の薬に配慮して、慎重に薬が選ばれます。
薬によって効果がありますが、このような点が子ども、若年者の治療とは異なる部分です。

全身けいれん発作があった場合、通常は最低でも2回の発作が確認されるときにてんかんと診断されて治療を受けることになりますが、高齢者では再発が多いため1回の発作のみでも抗てんかん薬を使用する場合があります。

高齢者
高齢のてんかんが増加傾向にあります

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