生理からくる偏頭痛の対処法

偏頭痛で悩む女性の約半数が「偏頭痛の原因は生理」と認識しています。
実際に生理開始の2日前から生理3日までに偏頭痛を起こす方が多い事が知られています。

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2つが補完関係で機能しています。

その中でもエストロゲンの分泌量は生理周期にともなって大きく変動し、排卵日と生理開始期に急激に低下します。
このエストロゲン分泌量の急激な変化が偏頭痛の発作に大きく関係しています。
実際、エストロゲンの分泌量が安定している妊娠中は一時的に偏頭痛が起こりにくく(生理が起きないのだからあたりまえと言えばあたりまえなのですが)、出産後は元の木阿弥で生理にともなう偏頭痛が再発します。

このメカニズムを順を追って書くと以下のようになります。

  • (1) 排卵日と生理開始期にエストロゲンの分泌量が急激に降下します。
  • (2) エストロゲンの量が減少すると神経物質であるセトロニンの分泌が阻害されます。
  • (3) セトロニンの量が減少すると脳内に網の目のように張り巡らされた血管が拡張します。
  • (4) その時に血管の周囲の神経が刺激を受けたり炎症を起こします。
  • (5) その結果偏頭痛の発作が起こります。

これが生理が原因の偏頭痛の原因です。

しかし、偏頭痛は男性でも起こるし、女性でも生理以前・生理以後の女性でも起こります。
そしてその原因はストレスです。
同じ偏頭痛でも緊張型頭痛と言います。
ではストレスによる緊張型頭痛のメカニズムはどうなのでしょうか。
それもセトロニンが鍵を握っています。

  • (1) ストレスが加わると、元気の素のドパーミンやアンチストレスホルモンのノルアドレナリンの分泌を促すために、神経部室であるセトロニンが多量に分泌されます。
  • (2) 副作用として脳内に張り巡らされた血管が一時的に収縮します。
  • (3) ところが脳内のセトロニンは少量しか生産されないので、一気に放出するとセロトニンは欠乏状態になります。
  • (4) セロトニンが減少すると今度は血管が一気に拡張します。
  • (5) その時に血管の周囲の神経が刺激を受けたり炎症を起こします。
  • (6) その結果偏頭痛の発作が起こります。

いずれにせよ、セトロニンの量が少なすぎたり多すぎたりとと言う、セトロニンの適量保持が不全な状態の時に偏頭痛の発作が起こるという事です。

本稿は生理による偏頭痛とその対処と言う事なので、後者は置くとして、前者について追求して行きたいと思います。

生理開始2日前から生理3日目までに起こる偏頭痛を「月経関連偏頭痛」と言います。
他の時期の偏頭痛に比べて痛みが強く、持続期間が長く、再発しやすいという特徴があります。
市販の頭痛薬ではあまり効かないようです。
しかも生理にともなって周期的に起こる事が予想できるだけに、その時期が来るのを恐れるようになり、それ以外の時期にも不安を抱えて暮らすようになるようです。

この月経関連偏頭痛は月経前症候群や生理痛の一部と認識している方が多いようです。

偏頭痛がつらいからといって、育児や仕事は待ってくれません。
そのため市販の鎮痛剤を服用して、かろうじてやり過ごさざるを得ないのはどうしようもない事実です。
しかし、鎮痛剤の長期間にわたる重ねての服用は、薬物乱用頭痛という新たな頭痛を招き入れてしまいます。
鎮痛剤を服用しても頭痛が治まりにくく、かと言って鎮痛剤を止めるとさらに頭痛が亢進してくると言う、逃げ場のないマイナスのスパイラルに陥ってしまいます。
鎮痛剤を月に10回以上服用している方は薬物乱用頭痛を起こしている可能性があります。

そうなる前に病院で診察を受け適正な治療を受ける事をお勧めします。

確かに、風邪や二日酔いでも頭痛がするので軽く考えられがちですが、日常生活に支障を来すほどの頭痛や頭痛にともなって嘔吐感が起こるようなら、治療の対象となる状態です。
何らかの病気にともなう症状の1つであるだけでなく、「頭痛外来」として独立した疾患として取り扱っている病院もあるほどです。

目安として以下の症状が1つでもあれば、最寄りの月経関連偏頭痛を取り扱っている病院か、頭痛外来のある病院へ出かけましょう。

  • (1) 頭痛の頻度は少ないがたまに耐えられないような強い痛みがあり、大切な用事を遂行できない事がある。
  • (2) 生理や低気圧が来ると頭痛が起きるので、仕事や家事に支障をきたす事がある。
  • (3) 頭痛で毎月10回以上鎮痛剤を飲む。

いつ偏頭痛が起こるか不安で、いつも薬を手放さないでいる。

病院の治療で投与される薬は「トリプタン系製剤」と言うもので、「偏頭痛の根本的原因(脳内血管の拡張と炎症)を抑えることによって症状の軽減をもたらす」と言うのが効能です。

なぜかと言うと、トリプタン系製剤(薬品名としてスマトリプタン、ゾルミトリプタン、エレトリプタン、リザトリプタン、ナラトリプタンなど)は分子構造がセロトニンと類似しており、大脳内のセロトニン受容体に働きかけて、血管の拡張を防いで収縮させます。
その結果偏頭痛は軽減収束へと向かうと言うことです。
投与条件や副作用の関係で薬局では買えません。
医療機関で受診することが必要です。

偏頭痛を和らげてみませんか?

『偏頭痛はある程度専門的な治療にかかる必要がある』とこのサイトで述べていますが、実は偏頭痛を和らげる商品が出ているのも事実です。
完全に治るのは難しいのかもしれませんが、酷くなって動けなくなったり、吐き気を伴って苦しくなったりする前に、一度試してみる価値はあると思います。
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皆様の偏頭痛が少しでも和らぎますように。

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