統合失調症になると無気力になる傾向がる

統合失調症になると無気力になる傾向があります。

また、統合失調症の症状には無気力があります。
うつ病でも、なんでも精神疾患には無気力というものがついて回るものですが、その根源にあるものはなんでしょうか?

統合失調症と無気力

統合失調症には無気力の症状があります。
これは主にうつ状態に伴って起こるものですが、何もする気が起きずに、全てを放り出してしまいそうになります。

統合失調症の無気力は怠けとは違います。

何も手を付けられない状態で、本人も苦しんでいます。

怠けとは違って何故こんな事もできないんだろうと自分を責め続けています。

統合失調症の妄想と混ざって、現実世界では何もできないのに、妄想だけ膨らんでしまい、妄想と現実の区別がつかなくなってしまいます。
何もできない現実よりも、好きに動ける妄想の方が真実だと思い込んでしまう可能性もあるのです。

どちらにせよ、本人にとって大変苦しい状況になっています。

無気力を解消するには

無気力をやる気に変えるにはどうしたらいいでしょうか。

「まずはやってみる」
これは最大のやる気を引き出す方法です。
少しでもやってみれば、そのままスルスルとやっていける事が多いです。
多くの仕事場では、この取り敢えずやってみるという事から始めます。
やってみて、そのままやらせるのです。

ただ、それも難しいという人もいるでしょう。
そうした人は、「やった後の自分」をイメージするのです。
確かに疲れてダウンしているでしょう。
ただ、やりとげて自分に自信を持った姿も想像できるはずです。

そして、怠けている自分を許すというのも大事です。

まずは自分を肯定しない事には何も始まりません。

これだけやったというのを、自分から見つけ出す事が大事になってきます。

そうした「自分褒め」の積み重ねで、無気力を吹き飛ばす事ができます。

薬を飲んでもやる気だけは引き出せない

よくやる気を出す薬が欲しいという話は聞くのですが、残念ながら現在において、やる気を引き出すだけの精神薬というものは存在しません。
抗鬱剤は、うつ病を回復させるという意味で、やる気を取り戻す薬であるといえるのかもしれません。
ただし、これはうつ病になっていないと意味がないものです。
うつ病ではないのに、抗鬱剤を飲んでも、やる気は出ません。

薬によっては、一応はやる気を引き出す薬とされているものもあります。
厳密に言えば、元気にする薬という感じなのですが、これは効果が薄いです。
これを飲めば一気にやる気が沸いてくるという類のものではありません。
長期間飲み続けている事で、なんとなく意欲が沸いてくるというタイプのものです。
しかも、吐き気などの副作用があります。

無気力を脱する薬というのは、今のところ開発されていません。
イスラエル辺りでは開発をされていそうですが、少なくとも一般社会に流通できるようなやる気剤というのは、存在していません。

栄養ドリンクのような疲労回復剤はやる気を出すというイメージで広告を出していますが、どれほどの効果があるのかはわかりません。
確かに疲労を回復する効果はあるとされていますが、やる気を出す効果はあるのでしょうか。
眠気覚ましと疲労回復が気持ち程度に作用するとは言われています。

そのため、現在では無気力を脱する薬というものは存在していません。

無気力だけは薬の力に頼らず、自力でどうにかするしかないのです。

最後に

統合失調症の無気力という症状は厄介なものです。
全てを行うための根源たるものが奪われてしまいます。
そうした状態であるからこそ、やらなければいけない事も沢山でてきます。

まずは無気力を脱する努力をしてください。
そうしている内に、無気力がなくなる事もあります。

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